自己紹介
わたしは、僧侶です。
佐賀の山奥の寺院にて10年前に出家いたしました。このブログは、個人の判断で始めたことでもあり、寺院の詳細につきましては勝手ながら伏せさせて頂きます。
わたしの父は技術屋でサラーリーマン、母は専業主婦で、昭和半ばの平凡な家庭で育ちましたが、なぜか人生も半ば以上過ぎて出家することになりました。その経緯は、こちらに簡単に紹介しています。
大学卒業後は、大手電機メーカー研究所から大学講師を10年あまり、それから出家前には自営業を営んでいました。現代はくるまや飛行機が縦横無尽に行き交い、ネット生活に明け暮れる世の中です。そんな世の中にあって、もはや絶滅危惧職種のひとつといっても過言ではない、僧侶という職業の選択は、わたしの人生にはありませんでした。そもそもお坊さんやお寺は大嫌いだったのです。
しかし、不可思議な現象が家族を含めて次々と起こり、追い立てられるかのようにして出家にいたりました。
出家生活
出家した寺院には小さいながらも僧侶の学校があって、そこで住職より目に見えないものに対処する心掛けや衣鉢相伝の秘儀を学びました。
寺院での修行は別世界でした。その中で、社会では推し量ることもできない、常軌を逸した体験を僧侶たちと共有し、仕事を粛々と進めてきました。そこでの仕事は、やれ幻想だ、やれ眉づばだ、やれ科学で説明できないなどと考えている場合ではなく、命がけで挑む、人間の認知を超えた世界で、この世界の価値観が180度変わってしまいました。
こうして、寺院にて修行していくうちに、出家は必然であったと悟りました。もし、出家していなければ、こころの均衡を保つことなく不幸な人生を送ることになっていたことでしょう。
ブログ発信の理由
ところで、なぜこのブログで発信していくのかと問われれば、わたしが属する寺院の信徒になってもらおうとか、高額な壺などを買ってもらおうとか(そんな壺もありませんが、)決して私ごとからではありません。(もっとも、信仰はその人本人の功徳ですし、歓迎はいたします。)
また、このブログは表題通り独り言であり、人に伝えることを前提としたブログというツールとは矛盾しているかのように映ります。
一方で、この世には、この世以外の世界が歴然として存在し、わたしたちが認識している世界は、ほんの些細な一面にしか過ぎないことを、たとえ一人でも伝えることができればと望んでいます。そして、そのことが、できれば読んでくれた方の気持ちの切り替えの一助になったならと、心から思っています。
そんな理由と発信方法を模索した結果、ブログで独り言をつぶやくのが最良の方法だと思ったからです。
もちろん、
「この世は見える世界だけであり、死ねば真っ白な(または真っ黒な、または無色透明な)色さえも認知できない空慮な空間だけだ。」
などと信じて止まない方の信念は尊重しますし、りっぱな信仰だと思っております。
また、このブログの記事に関して論争などするつもりは一切ございません。
わたしの体験は、普通ではありませんがわたしだけのものです。何より議論・論争というものは「修羅の世界」であって僧侶が立ち入ってはならない世界なのです。どうぞ、反論や異論はご自分の内に、留め置いてくださいますようお願いいたします。
最後に
このブログは、くれぐれも興味本位で行ってはいないことを書き添えておきます。
どんな方が見ているかわかりませんので、あまり過激なお話しはできないししないつもりです。できるだけ事例を選んでいきたいと思いますが、それでも穏やかなお話しとはいかないかもしれません。また、記事の内容次第では、職業柄、説教じみた部分も出てきて不快に思われる方もいるやもしれません。予め、ご了承ください。
さあて、ちょっと堅苦しすぎましたね。
仏種従縁起
「仏種は縁に従って起こることを知しめす」
~妙法蓮華経 方便品第二
このブログを通して、少しでも仏縁がつながり、気軽にお付き合い頂けたら幸甚です。