霊障

カオスに満ちた世界で

カオスに満ちた世界で

はじめに

昨今の物価の高騰はすごいですね。わたしは、毎日家族の食事を作っていますが、同じメニューでも一年前とはかかる費用の違いに驚愕しています。

また、中東では各国巻き込んでまた戦争をはじめるような勢い。広い広い宇宙にポツンと浮かんでる小さな地球の中で、善神もとうの昔に捨て去った狭い狭い何もない土地を巡って、人々の思惑は暴走し数千年たっても争いの種は尽きないようですね。

いつの時代もかわいそうなのは、明日の無事を願って、日々祈りながら平凡に暮らしている人たちです。世界的な気象変動も勢いを増して、人々の生活への不安は増すばかりです。

不安な思いから混乱する人々

カオスに生きる人々は、その不安感から足元の世界について何某かのしっかりとした土台を求めます。そうして、人は生まれてから生まれ出た世界の中で、自分の居場所を見つけるためにその方法を模索していきます。

それは、例えば家族の中の自分の存在であったり、社会の中の役割に自分を見出したり様々です。また、不明瞭な出来事には、例えば科学な根拠を加えて、自分の周りに不明瞭な領域をなるべく少なくなるよう生きていこうとする人たちもいます。

しかし、万物が因縁によって繋がり、しかも流れて留まることはないという真理を前にしても、なかなか納得はできません。多くの人たちは、不安を横目で見ながら、その一時しのぎのための遊興に流され、いつしか人生の幕を下ろしていくのです。

それでは、万物が因縁で繋がっている簡単な事象を挙げてみましょう。

説明困難な事象

この世には説明困難なことも多々あります。

ある夫婦が、夫の深酒と体調不良を心配して寺院へと相談に来たことがありました。

夫は、酒乱といった風情でもなく、どちらかと言えば控えめなおとなしい方でした。酒が入ると変わる人がいますが、彼の妻に伺うと、その風情の通り酒をただ飲み続けるだけ。もともと酒は好きな方だったが、最近になってその量が半端なく心配になって相談に来たとのことでした。

読経後、夫に対峙してみると、目に見えない世界の中で、今まさに夫の脇から白い手が二本伸びてきて、夫の前で見えない盃に酒を注いでいます。

今でも酒が飲みたくはありませんか?

と夫に尋ねてみると、静かにうなずいていました。

白い手は何ものなのか、夫のこころから出ているものなのか、土地や家に縁するものなのか、それとも、まったく別の由来があるのか、以後、持ち越しとなりました。

まとめ

無我】という仏教の言葉があります。万物は因縁で繋がり流転するという意味を含んでいます。しかし、人々は流転する事象だけに目を囚われがちです。そのため、安心感や拠り所を求めて人やモノにしがみ付こうとします

あまり執着も過ぎると先の例のように、酒飲みに、酒を注ぐ白い手のような不穏な影が伸びてくる場合もあるでしょう。それらは、やがて思ってもいない結果を招き、生活が壊れていくきっかけとなります。

人は不幸を呼び寄せている根本は、他ならぬ自分であることを信じない

悪い因縁は不安なこころ、弱いこころに静かに侵食してきます。カオスに満ちた世相の現代、人々の不安は尽きるこなく深まり続けるのです。



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