雑記

四聖について

はじめに

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先だっての記事の住職の法話の中で、四聖について触れていました。今回はこの四聖について簡潔に補足しておきます。

四聖とは

四聖とは、4人の聖人を意味していますが、聖人の解釈によって世界に様々な組み合わせが存在します。

わたしの寺院では四聖を特定の人物ではなくて、こころの境涯である声聞・縁覚・菩薩・仏としています。それぞれを説明すると、

◆ 仏は、言わずと知れた境涯の最高位

ここに至ることは一苦労ですw

◆ 声聞は、文字通り聞き法によって修行を積む段階

法話を聞くことによって、

ああ、そうだな自分にも当てはまるな

などと自分自身を振り返りながら反省し、生活に生かしていく段階の人々です。

◆ 縁覚は禅定や経文の習得などで、自分の修行を完結していくこと

菩薩と同じようですが、菩薩から利他行(他者を利する修行)を省いた修行になります。

◆ 菩薩とは、縁覚としての自分の修行と並行して、他者を利する行もしていくこと

ところで、文殊菩薩、薬王菩薩、月光菩薩など経文に多く登場する菩薩は、目に見えない世界に実際に存在しますが、どちらかと言えば、その名は境涯であって、精神修行の遠にある目標を表しています。

決して身分を指しているわけではありませんのでご注意ください。

ちなみに、法華経では、声聞・縁覚・菩薩を乗り物に譬えて、これを三乗の法といいますが、最終的にお釈迦さまは菩薩を目指す一乗の法を説かれています。

おわりに

あまり長い時間、修羅や餓鬼など人のまわりでウロウロしていないで、そろそろ四聖の世界に入っていきましょう。

四聖に生きることで自分の霊格を高めていくと、善きサマリヤ人が寄ってきますよ(ご利益を頂くという意味を格好つけて言っていますw)

読者の皆さんもこの記事を読んでいらっしゃる時点で、ひょっとしてその段階にあるのかもしれません。



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