はじめに
少し前になりますが、こんな記事を見つけました。
上記の記事で、健康を保つ3つの結論は次の通りです。
- 規則正しい生活
- 健康的な食事
- 適度な運動
筆者は分かっていながら、これがなぜか難しいと冒頭で述べています。幸せな生活を営むためには健康なカラダを保てれば何よりですが、カラダにはこころが大きく関わっていることを見落としてしまいがちです。
そんな、こころとカラダについて考えてみました。
カラダの健康について
カラダの健康を保つ上記3つの結論は、誰でもできる至極簡単なことです。分かっていながら大方の人は、病気になって改めて、あるいははじめて気が付きます。
といって、営業関係の仕事や会社の人間関係などを考えれば、外食や宴会などの付き合いは避けては通れないだろうし、夜勤やシフトなどがある仕事ならば、規則的な生活を保つのも大変です。これに、アルコールや甘いもの好きで摂取量もそこそこ多かったら、健康を保ち続けるのはさらに難しくなります。
また、体の健康に深く関わっているのはストレスです。ストレスによって食のバランスは崩れるでしょうし、消化器系の障害にもなりかねません。
そこで、
これだけ食べればOK
このサプリを飲めば解消
時短、コスパを重視した健康ビジネスが栄えるわけです。しかし、サプリは、同時に偏った栄養素を大量に摂取してしまう結果となって、健康を害する場合もあります。
人間の体は、どこにどう繋がっているのかわかりません。そもそも栄養だけの問題ではないし、表記通りの栄養が、体に吸収されるとは限りません。このように健康なカラダというのは、微妙なバランス上にあって、それを保つためにはとても根気が必要な作業なのです。
一方、人は自分の健康を考えるにあたって、こころへのアプローチがすっかり抜け落ちてしまっています。健康に深く関わっているのがストレスとは前述しましたが、人々はまずは体に起きた対処療法から考えます。
当然と言えば当然ですが、同じワダチを踏みながらも、こころ見直してみようとはならないのです。また、こころを整えれば、体の健康を保つことは容易であることに誰も言及しようとしません。
こころのケアはカラダのケアよりも難しい
こころにアプローチする前に、こころについて知っておいて欲しいことがあります。
思いは、モノにも人にも写り込む。強い思いは、それだけで罪を作り体まで害する。
しかし、思いの”出どころ”である人のこころは、簡単に修正できるほど素直ではなく
何より体ほど重要視されていない。
こころは、むしろ自分により近い分、カラダよりももっとケアすべきなのですが、その方法は複雑でシステム化などできません。それは、こころの様子がカラダに起こる現象と違って形として目に見えないからです。
目に見えない世界に思惟してみれば、自分の思いを司っている自分のこころは、今世だけではなく、前世からこれまで積み重ねてきた生き方によって大抵ねじ曲げられています。そのことに、気が付くことなく一生を終える人々が、大多数を占めています。
今回の場合、この目に見えない世界における背景は脇に置いておくことにいたしましょう。
実を言えば、前世など迷信でも誤解でも構わないと思っています。目に見えない世界をすべて見通せていたであろうお釈迦さまでさえ、結論の出ない議論を続けるのは止めましょうと諭されているくらいですから。
要は、人は様々であるから、最終的には自分のこころを整えるのことは自分にしかできません。ただ、その当たり前のことを、認識してほしいなと思っています。
まとめ
カラダの健康を害しているのは、食生活をはじめ様々な要因がありますが、それらの要因の原因となっているはこころのあり方です。健康を維持していくにはこころを整えていく方が早道です。早い段階で、カラダの健康は、こころのあり方が元になっていることに気が付くことです。
健康はこころのバロメーター
既に具合がよろしくない方は、まず病院に行きましょう。体調を回復させ、それからこころを整えていくことにも取り組んでみましょう。
目に見えない世界に答えを求める必要はありません。それは、健康を保つ3つの条件のように、以下のような3つを守っていけば、こころも次第に整っていきます。
- 愚痴を言わないこと
- 人を悪く思わないこと(自分を含めて)
- 自分を責めないこと
上記1と2ができないからと、自分を責めたりするのは本末転倒です。そこで、3番目の項目が重要になってきます。
この3つを重く受け止めずにさらりとこなせるようになった時、カラダの健康が整うばかりか、あなたの人格はかなり向上していることになります。
やる気の腰を折るようで恐縮ですが、最初は難しいと思います。誰にでもこころをかき乱すような人間が、身近にいるものです。出来なかったら出来なかったで忘れることです。それが、続けていくコツです。
そうしてこころの準備ができたときには、最初に述べた健康を保つ3つの条件も自然体でできるようになっているはずです。