供養

供養のあり方

供養のあり方

はじめに

早いもので今年ももう9月になり、秋の施餓鬼供養の季節に入ってきました。

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この時期、霊感が体にも現れるわたしにとっては、頭や体がズンっと重く感じられてくる期間でもあります。また、仕組みについてはよくわかりませんが、霊の間でもお施餓鬼が始まるという情報がつづうらうら知れ渡り始める頃です。

今回は秋のお彼岸にちなんで、供養について改めて触れたいと思います。

供養とは

供養するということ

施主が施餓鬼供養を申し込むということはあの世では、滋味深いごちそうや慈悲深いこころを受けられる機会を得られるということです。丁度、この世で例えると特別な宴の席を設けられることに近い意味合いがあります。

一方、みなさんがもし楽しさと幸せを感じられるパーティに招待されなかったり、招待されていても自分の席がなかったりしたら、きっと悲しくなると思います。死後の世界でも、霊同士にそんな待遇の格差が生じてしまう行事でもあるのです。

お施餓鬼の供物や読経などで供養され法雨を浴びることは、餓鬼や霊にとっては無上の喜びです。この霊の気持ち、ちょっと伝わり難いかもしれませんが、みなさんも死ねばわかりますw

供養の由来

供養とは、宗教界に限って言えば信仰の対象に対して読経や供物をささげることを意味しています。しかし、一般的には亡き人に弔いを届ける意味で追善供養を意味することが多いですね。

供養にも五種供養など様々な種類があって、特にチベット仏教ではその種類が多く、チベットでは供養が信仰の根幹の一つであることが伺い知れます。埋葬や供養など死者を弔う行動は、人間にしか見られません。その歴史をたどれば原人よりも、さらに昔の猿人の頃から埋葬した跡が発見されているようです。遺跡では具体的な供養の跡はわかってはいませんが、埋葬すればそこに何らかの弔うような行動や思いがあったことでしょう。

目に見える世界では親しい人が亡くなると人は、その死を自分の腑にまで落とそうとします。葬儀などの儀式を通して、親しい人の死を自分に言い聞かせていくのです。でも、亡くなった人が親しければ親しいほど、わずか数日の儀式くらいで納得できるはずはありません。そのためにも、目に見える世界にでは追善供養があるとわたしは思っています。

一方で、視点を目に見えない世界に移すと、追善供養は死んだ人々に日頃の修行をねぎらったり、またその人に合わせて自分が死んだことやどこに向かえばよいのかなど、

あの世に至る道筋などを神仏を通して引導していく場なのです。

供養2つの方法

祈祷供養

亡き人に、神々を介すことなく直接届ける供養法を言います。これは、この資格・能力を持って生まれた人のみ可能な方法であって生後の修行でどうこうなるものでもありません。

難解を承知で少し触れてみると宿王華という境涯が必要となります。わたしの寺院でいえば本山の住職のみ可能な特別な供養法となります。

回向供養

実際どのような意味なのかご存じの方は少ないかもしれません。一般的に行われている供養の方法です。

回向とは、「まわし届ける」という意味です。まわすというように直接届けるのではなく神々にお願いをして供養を届けて頂きます。前述の祈祷のおよそ反対の言葉になります。

一般の方々が、神々を介すことなく、個々の祈るこころや思いが全く届かないとはいいません。こころを込めて供養を祈る気持ちは大切です。しかし、そもそも神々の力なくして、私たち人間には、亡き人に供物や思いを届ける能力自体はないのです。

まとめ

例え届かないとしても、亡き人へ供養のこころを届けようとする気持ちは大切です。それだけで祈る人のこころは、救われることもあります。また、供養とは神仏をはじめ祭事者の”ちから”が問われる儀式でもあります。

僧侶は依頼者の祈るこころを確実に神仏に届ける必要があるからです。

近年、直葬といって経も聞こえない、気持ちすら伝えられない機械的で事務的な儀式が増えています。亡き人を取り囲む様々な事情で、仕方のないこともありますが、もし事情が許すのであれば経文のひとつでも届けてあげたいものですね。

届かぬ供養も常態化すれば、亡くなった本人だけではなく、まわりまわって家族や子孫まで影響が及びます。もう一度、秋のお彼岸を機会に自分自身のことをはじめ、先祖や子孫へ続いていく供養のあり方を考えてみてはいかがでしょう。



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